今週の、とか言っておきながら何週も、いや何ヶ月も空いてしまった。
でも、何事もなかったようにしら〜っと続けちゃいます。
昔のノートを片付けていたらローマ人の食事についての記載が出てきました。そこに書いてあったのが、これ。
Ab ovo usque ad mala.
卵からリンゴまで。
De l'oeuf aux pommes.
From the egg to the apples.
帝国時代のローマ人の cena(一日のメインの食事)では4品が順に出され、最初が卵料理で最後がフルーツだったことから、この表現を「最初から最後まで」の意味で用いるのだそうです。
この cena ってのがスゴい。午後に始まって夜まで続き、料理1品ごとに異なる音楽が演奏され、大道芸なんか見物しながらの大宴会だったらしい。
そして食事が終わると奥様方は退席、殿方は奴隷の女性たち(おそらく楽器を演奏する女性たち)と過ごしたんだとか。
こんな夕食が毎日なんて生活、どうよ?
「事の発端から」という意味で、ab ovo だけでも使うようです。
つきつめるとトロイ戦争の発端がヘレンの誕生(白鳥に姿を変えたゼウスがスパルタ王テュンダレオスの妻レダと交わり、レダが産んだ卵からヘレンが生まれた)にあることを示唆しているんだって。
誰か「風が吹けば桶屋が儲かる」を ab ovo usque ad mala で説明して!
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